2017年6月17日土曜日

野菜があまる地域

▼この金属っぽいモノ、なんだと思う?





▼きっと奧さまがたも目にしたことがおありかと。


















正解は『玉ねぎ下ごしらえチン』の水滴です。


レンジでここまでやっといてから
ホーローの鍋へ移動。

労力も油も少なく
あめ色玉ねぎが作れてラクチン。

このあとオニオンスープにします。

あたい特製のオニオンスープは
世間によくある
『コンソメ入りのバッタもん』じゃなくて
本物の「オニオンのスープ」なのだ。なのだ!


伯母さんから教わったレシピ。

味付けは塩だけ。
とても滋味深い、シンプルで丁寧な味です。

胡椒を入れるととたんに
「そこいらの味」になっちゃうので
入れるとしたら粒のまま、
あとで取り出します。


伯母さんいわく、
「いろいろ試してみたけど
ホーローの鍋じゃないとやっぱりダメ」
というのがなんとも魅力的な製法の
本物のオニオンスープなのです。


こないだ実家帰ったら
行き場のない玉ねぎが山になっていたので
もらってきました。

なぜ「行き場がない」のかというと
近所の農家の方々が
もう出荷はしていないお年寄りなのに
広~い畑いっぱいに作物植えちゃうそうで
大量にできる野菜を配って回るのだそう。


で、そんな人が何人もいるので
すでに玉ねぎいっぱいあるところに
また玉ねぎを持ってきた人へ、
「あんた、こっち持っていきなよ」と
品種のちがう(見た目はそっくりの)
玉ねぎをまた持たせてどうにか量を減らす、という具合らしい。


なもんで農家のほうも考えるらしく
「持ち帰らされたらたまらない」とばかりに
ママンが居ない留守をねらって
勝手に玄関先へ置いていってしまうんだって。


ごんぎつねか!(笑)


昔は、農家でもないのに
味噌樽や漬物樽がいくつもあった実家だけど
今や一人暮らしのママンが
白菜や大根など何個もいただいたって消費できないのだが
みんな「誰かにあげて」と、余計に置いていってしまうらしい。


日持ちする野菜ならまだしも
ナスやキュウリなどは漬物樽にも限界があるので
部活帰りの中学生にむけて
『おつかれさま、ご自由に』と置いておくと

中学生ら、ポリポリとナスだのキュウリをかじりながら
下校するんだとか。


場所によっては塩や味噌まで置いてあげている家もあるとのこと。
親切、というか
そこまでしないと量が減らないのだそう。


そんなに作らなきゃいいのに。ねぇ?


っつーか、うちの実家、
通りすがりの中学生が
「トイレ貸してください」って
寄っていくんだってよ。ビックリ。


で、ママンも「お茶でも飲んでく?」と
出してあげるんだってよ。ビックリ (゜ロ゜;ノ)ノ


地方ならでは、だよねー。
そこまで田舎というほど小さな市でもないんだけど
それでもほのぼのしてらーね(^。^;)


話は戻り。
で、その「行き場のない」玉ねぎを
車に積んで持ち帰り、

叔母レシピのオニオンスープと
小嶋ルミレシピのオニオンキッシュを
楽しんでる、てなわけです。