2016年2月22日月曜日

カメラ遠足(4)青梅市内、ランチ


(これまでのつづき)

なつかしい匂いの街並みは
古い記憶のごと、淡やかな色合い。





▼米と茶、柳屋さん。
お店の一番いい場所に水仙が誂えてあって。
生花が在ると、乾物のお店でも鮮度がよさそうだし、
きっとお店のかたもイイ人そう♪


どのお店も「古いだけじゃなく現役=老舗」なのが
この町のいいところ。ぜんぜん寂れてない。





▼円柱のポストも現役。久しぶりにみた。
この、赤すぎない朱色はまさに日本郵便の色だよね。

ハガキに印刷されている郵便番号の枠も
そういえばこの色だなぁ。



以前、実家の近くのポストが四角いのに変更になるときに
ママンが「いらないなら丸ポスト買い取りたい」って申し出たら
断られたそうでガッカリしてたけど、
そりゃ丸ポストだって現役なんだからダメだよねぇ(^_^ゞ



▼「油屋」という看板だけど食料品卸のようです。
右側のウチも表口が広いから元商店かな。





途中、老舗せともの屋さんで目をひくものがあり
この日、唯一のお買い物をしました。
これはまた後日に。




▼ぞーとすサロン? エメロード?

あとで調べたところ資生堂系のヘアサロンだそうで、
どうりで髪の毛モジャモジャのイラスト。

今の時代ならハ行やラ行の
フワフワ、ぱふぱふした名前のほうが女子ウケするけど、
昔は、濁音まじりの、薬品っぽい、
固い響きのほうが効果ありそうで人気だったのかも?






▼か、か、回春堂!?
もちろん昔は本来の「若返り」的な意味でつかわれていたのでしょうね。
いまや「回春」といえばマッサージかエステだけどねぇ(;^ω^)ゞ





▼出た、謎のキヨーレオピン!
(ちなみに「オードムーゲ」については解決済み→ ■ 





町中には昔風の映画看板のほかに
パロディ看板も掲げられています。

「ネコの町、青梅」を謳っていることもあり
ネコとからめたパロディがあちこちに。


『ALWAYS 三丁目の夕日』をもじった
『OLDAYS 三丁目のタマ』。



ネコ人間か?と思った一番右のヒトは
単に、剃り込みのお父さんでした(笑)
これからはM字ハゲのヒトはネコ耳に見えてしまうかも( 〃▽〃)


▼『ゴジラ』ではなく『ニャジラ』。弱そうでカワイイ。

右側の商店もイイ感じ♪
昭和ってストライプのデザインが多かったよね。(だよね?)

紙コップやらソフトクリームの持つところ(紙)やら
そこらじゅうストライプだった記憶がある。





▼『第三の男』ならぬ『第三の猫』、
『怪人二十面相』ならぬ『怪猫二十面相』。






▼こうみえて本物のバス停。
近くの電柱を木製に見立てて塗っているのがイイよね。



今どきは
SNSとかに素敵な写真が載れば
来場者数増加→経済効果アップよね。

群馬県にある世界遺産
『富岡製糸場跡』へ行ったときの
不満点はそーゆーところで、
ナイスビューポイントに
「トイレはこの奥」だの「自販機はあちら」なんて立て看板あったりしてねぇ……(^_^;)

「来場者アンケート」にいっぱい意見書いちゃった。
『観光地あるある』なんだろうけどさ。
センスないなぁーとガッカリしたけど
世界遺産になったことだし改善されたかなぁ?


その点、青梅市は
見せ方だけでなく魅せ方を知る
誰かがいるに違いにゃい!


ええ、その通り。
しずくさんもお知り合いの某氏が
なにやら一枚かんでいる、とか。


このあと、ぶらり立ち寄った
アンティークショップの素敵なご主人からも
そのお方の話題がでました。
青梅市でかなりの有名人のようです。


そういえば、今回歩いたルートに
マツキヨもマクドナルドも
コンビニもパチンコ屋もなかった。
たまたまかもしれないけど
なにか、住人の街づくりの意識が高いようにかんじました。




▼こんなガラス、今はなかなか手に入れられないよね。
似たような、ガラスに貼るビニールシートなら
ホームセンターにあるけど
本物は光がキラキラ動いてキレイ!





さて、お楽しみの お昼ごはん(*^。^*)




▼石造りの蔵を利用した素敵なお店!
ふだんのごちそう ダイニング&ギャラリー繭蔵





この日はテレビかなにかの撮影カメラも来ていました。



中は天井が高く、広く、見どころがたくさん。



▼しかも、とにかく美味しい。
手間のかかった一品があれもこれも。

旬の野菜を生かした御膳、ボリューム満点!(これ重要)



カブに海老のしんじょうが射込まれた一鉢が絶品でした。
この、葉の付け根の掃除が手間なんだよねぇ。


ジャガイモのコロッケは
あえて熱いうちにこねてマッシュしているようで
モチモチした食感。
コロッケはホクホクが信条だったあたいは
この新食感(?)にうなりました。うまい!


タマネギのキッシュも美味しかった!
初めて見る「生地なしキッシュ」でした。
うん、これなら手軽に家でも作れそう♪


お味噌汁はセリが入ってました。
栽培セリよりも、野ゼリに似た香りでとても美味しかったです。


ごはんは3種類から選べます。
(玄米、五穀米、ねぎじゃこごはん)

付いてくる「ごましお」が美味しくて。
ゴマそのものに塩気があったような?
単に「ゴマに塩を混ぜただけ」ではないような?
確認してないけど、もしかしたら塩が下にたまってない、かも?

これはもう一回、確認しに行かなきゃだわねっ!ヽ(^o^)丿




さて。こちらは市内で見かけたシーン。





▼昨年のこぼれ種から咲いたのでしょうね。




花一輪だったら、もしかしたら寂しそうにみえたかも。
たまたまとはいえ二輪咲いてるのが可愛らしい。

まるで、今日のしずくさんとあたいみたいよぉ~(*^o^)/\(^-^*)


よく言う「ド根性○○」とは思えず、
逆に、なぜか自然な景色に感じました。


そこへ種がたどり着いたから
自分がいまある場所で咲いただけのこと。


そんなふうに
あるがままを受け入れて
なんてことなく普通に咲く強さに惹かれました。


やだ、あたいったら、
しずくさんと一緒にいたら
心が美しくなっちゃったのかも! ファンタスティック!


(あと1回つづく)

2016年2月21日日曜日

カメラ遠足(3)稲葉家へ


カメラ遠足(1)青梅駅 と (2)竹林をぬけて のつづき。


マンホールも素敵な青梅市。
そもそも「青梅」っていう地名がもうイイよね~。
我が街「三鷹」という地名も気に入ってるけどね♪ 



あ、あとついでに「あきる野市」につづく町名もいいの。

「あきる野市草花」
「あきる野市野辺」
「あきる野市雨間」
「あきる野市乙津」とか。


……じゃない、青梅だってばー!(笑)




▼さてさて、お次は旧稲葉家へ。
江戸時代の豪商だそうで、瓦も贅沢にオリジナル。





▼くぐり戸を入ります。
高さも幅もない、ここを通るには
お侍さんは刀をはずし、頭を下げて入らねばならなかったのでは?
やるねー、稲葉家! 強気だねー、稲葉家!





しずくさんはもう何度も来ているので
案内員の方ともすっかり顔なじみ(#^.^#)

▼モノクロ写真みたい。タテとヨコ、黒と白、モダン!





▼神棚の、飾り欄間が
すっきりとモダーンなデザインでした。





▼ねー。洒落てるよねぇ。
普通は松の木とか鷹とかの
力強いTHE和の景色だったりするけどね。





▼格子の部分はカパッとはめ込み式になっていて。
冬は障子、夏は格子。合理的で北欧家具みたい。

豪商 稲葉さん、
きっとお商売も無駄なく、手堅く、キッチリしていたのでは?




豪奢な派手さはないけれど
それがかえって好印象です。





例えるなら
装飾的なフランス家具と比べて
牧歌的なイギリス家具、という感じかな?かな?
(只今、憶測で書いております)


掃除たいへんそうだけどね(;^ω^)ゞ










▼裏庭に梅が見えました。






貴重な古い硝子の、独特の歪み効果で
梅がゆらめいて見えます。






▼廊下をまがったところで、しずくさんが
「まめちゃん、下みてみて♪」と。






▼板の組み方がキレイでした。

「あ、以前、しずくさんの写真で見覚えがある......」

もしかしたら、しずくさんは
あたいが自分で気がつくのを待ったのちに
教えてくれたんじゃないかな (*´∀`)ゞthanx







▼裏庭に出て。





▼乙女椿、かな。一輪咲いてました。






▼アンティークな美しさの花がら♪





▼母屋の裏手には立派な「THE蔵」が。
1886年ごろに建てられたそうです。
2016-1886=130年前!





▼火事で一部焼けてしまったそうですが
燃えた柱を「あえて」そのまま意匠に残して復旧したとのこと。

どのくらいの火事だったのか判らないけど
これだけ表面が炭化している柱を活かせるということは
よっぽど立派な、密な木材を使っているのではないかなぁ。






▼L字金具は馬の手綱をつなぐ部分?
きっとお宝をどっさり運んできたのね \(*´∀`)/






▼梅と蔵の組み合わせが
とにかくキレイでウットリしました。





▼小さな隙間に、小さなクモの巣。

せっかく作った糸網のワナだけど
こんな小さな隙間じゃあ
なーんにも引っかからなそう。カワイイ(笑)




(あと2回くらい、つづく予定.... な、ながい!)




2016年2月19日金曜日

カメラ遠足(2)竹林を抜けて


昨日のつづき)

まずは梅岩寺という静かなお寺。




臥竜梅という、長くうねった梅の木が迎えてくれました。


まだ満開ではなかったけど、
NHK『美の壺』によると
「桜は満開をめでる、梅は咲き始めをめでる」
というのが「おつ」なのだそうです。

咲き始めの梅はことさらに大きく
香りがいいのだそうですよ。




そしーて、なんーと、しずくさんが
マクロレンズをお貸しくださいました!


しかーも、なんーと、あたいがマクロレンズ購入で
どのサイズがいいか迷っていることを知り
撮り比べられるよう
2種類のマクロレンズを準備してくださっていたとのこと。


さらーに、なんーと、
1、2枚試せるだけでも御の字なのに
「今日は1日、このレンズ、ご自由にどうぞ♪」と
あたいに持たせてくれたのです。


あぁ、なんと、菩薩様のような優しさよ。
この親切を賜わる価値があたいにありませうか。

前日のこと、自宅前のゴミを拾わず風に任せて
隣家へ飛んでいくのをしめしめと眺めていた自分を
突然思い出し、自分が恥ずかしくなったまめ吉でありました。


お言葉に甘んじてお借りさせていただきました(^_^ゞ




いつもよりもピントが合ってるし、
背景が「ただボケてる」だけじゃなく
ボケを描けてるかんじ!? 

レンズの設定は、オートフォーカスに頼らずに
マニュアルフォーカスに切り替えて。


左手でレンズを合わせながら
「いまだ!」でパシッと撮るのが池中玄太っぽい!!
たーのーしーい!!



(翌々日、さっそくレンズを見に店へ走ったさー)




▼石楠花(シャクナゲ)のつぼみが
モキモキに膨らんでました。春は近し。
ピント合わせがイマイチ。





▼雰囲気のある小路へ。土の道っていいねー。





▼ほどなく竹林。
竹って冬でも青々してるんだねー。
さわさわした音色が心地よくて。





竹グリーンの次は鳥居レッド。




▼犬ちゃんみたい。





▼尻尾の補修はもうちょっとどーにかなりませんでしたか?(笑)



(あれ?そういえば写真ばっかり撮っちゃって
お賽銭いれるの忘れてた)



まるですっかり山奥へ来たかのような
静かな山道だけど、
実際は駅のすぐ近くで、高低差もほとんどないの。

いいなぁ~ 青梅駅周辺。



久しぶりにみた「とまれみよ」の注意看板を見つつ、
No遮断機の、単線の踏切を渡ると、





▼大木がありました。楠(くすのき)だそうです。





▼しずくさんに「今、何を撮ったんデスカ?」とお尋ねしてマネしました。
こんな枝の又部分、あたいは目がいかなかったわぁ~。

コケに陽が当たってキレイに撮ったしずくさんのようには
撮れませんでした(;^ω^)





楠の根もとは苔生(こけむ)してて。

真正面から撮っていたあたいに
「今、ちょうど陽が当たってるから
横から撮るといいかも♪」としずくさんのアドバイス。

▼で、これです。どうですか? 
横からアドバイス、ナイスです! 





▼こちらもコケに近づいてヨコ写し。
「この小枝、ジャマじゃないのかな?」と思ったけど
しずくさんはあえてこの小枝を入れて撮るのです。

たしかに、小さなコケとの対比になるし、
ストーリーめいた感じもでるしね (*'▽')メモメモ。




一緒に撮影していると
なるほど、しずくさんは
景色を瞬時に切り取るセンスがバツグンです!

その感覚、まるごとパクりたいぞ!!(^^)!



▼桜色の梅(ひどい例え.....)
青空のトーンと、相性バッチリ。





▼しずくさんのマネをして
背景に白壁のお屋敷を入れてみた。
が、屋根なのかなんなのか判らない~(;^ω^)ゞハハッ
重ね方、ヘタ!



撮った時にはもうちょっと屋根っぽいかんじ
(↑瓦の丸ボケ)が出ていると思ったんだけど。
屋根の傾斜部分を入れないと判らないんだねー。


そーいえば。

普段、あたい、モニター表示して撮影してるんだよね。
なぜならば、そのほうが構図が決めやすいし、
露出やボカシなどを確認しながら撮影できるから。

だけど天気のいい屋外だと
モニターが光っちゃって見えない!ありゃ!

とどのつまり、数値を頭に入れて
ファインダーを覗いて撮れるようにならないと。ね。


明日へつづく)